電気代を削減するためには、やはり電気の使用量を減らすことが基本になります。
電気の使用量を減らすためには・・・・
・電気を使わない
・電気を効率的に使用する(電気機器の使用時間を減らす)
・効率の良い機器を使う(家電製品などを省電力タイプに買換える)
などの方法があります。
そのために大事なことはおおよそでも”電気機器の消費電力”を把握していることが前提となります。
がんばって節電していてもその機器の使用している電力が小さければ、そのがんばりに対する節電効果が少ないかもしれません。実際に使用している電力を確認し、効果的で適切な電気代の削減方法を考えていきましょう。
使用電力の確認
使用電力は、使用している時間にかかる「消費電力」と使用していなくてもかかる「待機電力」に分けて考えます。
消費電力
主な電気機器の消費電力の例(目安)
機器 | 消費電力例(目安) | 消費電力を使う場面 | 備考 |
エアコン | 600W~ | 使用時(継続的) | 部屋の大きさ・タイプにより大きな違いあり |
電気カーペット | 300W~800W程度 | 使用時(継続的) | 大きさ、半面・前面による |
ドライヤー | 1200W程度 | 使用時(一時的) | 強弱などによる |
掃除機 | 1000W程度 | 使用時(一時的) | 強弱などによる |
アイロン | 1400W程度 | 使用時(一時的) | 強弱などによる |
テレビ | 200W程度 | 使用時(継続的) | 大きさ・設定による |
冷蔵庫 | 30W程度 | 常時 | 季節による |
電子レンジ | 1400W程度 | 使用時(継続的) | 設定・使い方による |
炊飯器 | 1300W程度 | 使用時(継続的) | 設定・使い方による |
IHクッキングヒーター | 4000W~5800W程度 | 使用時(継続的) | 口数・使い方による |
洗濯機 | 洗濯:200W程度 乾燥:1300W程度 | 使用時(継続的) | 使い方による |
※記載した数値等はあくまで想定です。機器により大きく異なるため、実際の使用機器の説明書等でご確認ください。
・取扱説明書は近年、各メーカーのホームページで閲覧できることが多くなっていますので確認してみてください。
・使用されている機器(裏側など)にステッカーなどで表示されていることもあります。
待機電力
待機電力は、有るものと無いものがあり、待機電力があっても微弱なものもあります。具体的には取扱説明書などでご確認ください。
傾向としては、リモコンを使って電源をOn/Offする機器や、スイッチが凹まない・タッチ的なスイッチのものは待機電力のかかっているものが多いとかと思います。逆に全て機器本体にボタンが付いていて元電源もスイッチを押し込むタイプの機器は消費電力がかからないものが多い傾向があると考えられます。
実際に使っている電力
家電の消費電力は、基本的には最大の消費電力に近い数値としているものが多く、実際には使う際の設定、使い方によって大きく変わるものがあるため、表示されている「消費電力」と「実際に使っている電力」の差が出ることがあります。
実際にどれくらい使っているの?と思いますよね。私もそうでした。
実際に使っている電力を確認するためにワットチェッカーを使用して確認する方法があります。
ワットチェッカーを使えば、具体的に何W使っているのか計測できるので、省エネ・節電したい方にはおすすめです。是非、計測してみてください。家族・お子様と一緒に確認出来たら、省エネ・節電への取り組みムードも高まり、成果も出やすくなるかもしれませんね。
電力量計
消費電力をチェック出来るスマートプラグ
電気代の削減方法
電気代の削減方法は、その対象ごとに大きく分けて次の方法があります。
消費電力の高い機器
・消費電力が下がるよう設定を変える。
・実際の使用時間を短くする工夫を行う。
・機器自体の設定・運転時間を工夫する方法もありますが、冷暖房機器の場合は熱がほかに逃げないよう囲いを増やしたり断熱性の高いものに交換する、機器以外の方法もあります。(例えばエアコンの運転時間・効きを良くするために二重窓にしたり建物の断熱性を高めたりするなど)
時間帯別料金プランを契約している方
・利用する時間は、より単価の安い時間に使う。
・タイマーの自動オンオフで単価の安い時間に使う。
常時運転の機器
・本当に常時運転していなければならないものかどうか、もう一度検討してみてください。使わなくて良いものもあるかもしれません。
・冷蔵庫など常時運転している機器は、設定を見直し、さらに機器が古い場合は買換えを検討しても良いかもしれません。最新の機器にすることで、ぐっと消費電力を抑えることが出来る可能性があります。
時間帯別料金プランを契約している方
・料金単価の高い昼間は、大型のポータブル電源などの蓄電池を利用・接続する。タイマーなどで深夜に蓄電池に充電し、蓄えていた電気を昼に使うという方法です。
待機電力のある機器
長時間使用しない機器に待機電力がある場合は、元電源からオフにして待機電力を削減する。小さな待機電力でも長時間オフに出来れば、チリツモ(ちり積って山となる)で削減効果が上がるかもしれません。またその意識を持つことによって、待機電力をオフにする機器が増えればその効果はさらに大きくなります。
特に電力の契約が「時間帯別料金プラン」を選択されている方。日中の電力単価が高いと思いますが、昼間は外出が多くて家に誰もいないのであれば、その時間帯に消費する無駄な電力は少しでも無くしたいですよね。
待機電力をオフするには次の方法があります。
・元電源スイッチがある機器は元電源スイッチをオフにする。
・コンセントから機器のプラグを抜く
・延長ケーブル(テーブルタップ)やコンセントタップをスイッチ付のものに替えて手でこまめにオンオフ切り替えて使う。
・タイマー付きのスマートプラグを使って自動オンオフする。毎日のルーティン・生活リズムのある方向きの方法です。※録画設定をしているレコーダーなどはオンオフの対象から外しておきます。
テーブルタップなどで配線をまとめるとき注意したいこと
テーブルタップなどに接続する電化製品の消費電力の確認
待機電力のある機器をオンオフ出来るよう、テーブルタップやコンセントタップなどで集中管理しようとすると、多くの機器を接続することになります。
基本的に市販されている延長コードやテーブルタップへの接続は最大でも合計1500W以下の仕様になっているので、規定の数値以下になるよう注意してください。※もっと小さいものもありますので注意してください。
1か所のコンセントへ接続する電化製品の消費電力の確認
分電盤内にある一般的なブレーカーは20Aなので、電圧100vの場合は一つの回路で合計2000Wまで使うことができます。一般的にはある部屋全体の電灯照明といくつかのコンセントがまとまって一つの回路とされていることが多いので、その場合は照明等も含んでその回路のブレーカーの範囲以下に収まってなければなりません。
(超えた場合、基本的にはブレーカーが落ちて電流を遮断します)
これに対して高出力の電気機器は専用回路になっているものが多いと思います。
例)エアコン、IHクッキングヒーター、乾燥機、電気給湯器、など
これらは1500Wを超える消費電力、またはそれに近い消費電力を必要とする機器で、他の家電を一緒に接続されてしまうとブレーカーの電流値を超えてしまう可能性があるからです。そもそも電圧が200Vのものも多い。
数台の機器をまとめて接続する場合は、接続する機器のプラグがタップ毎・ブレーカー回路毎に許容電力以内に収まっていることを確認し使用することが大事です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
電気の単価が年々高くなり、電気代をなんとか下げたいと考えている方も多いと思います。
皆さんすでにいろいろと工夫されていると思いますが、ほかにもやれる対策が見つかったでしょうか。
出来ることはたくさんあります。まだ節電に取組んでいない方は少しずつチャレンジして少しでも電気代が安くできたらうれしく思います。
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